2008.03.29 18:07

   死亡宣告

死亡宣告を出しましょう

唇が蒼いからです

目に生気がないからです

吐息に死臭らしきものが漂うからです

気怠さに死相と思しきものまで滲むからです

あげくに自己死を申告すると言うからです

これからは死者として

  一層巷で労働にいそしみなさい

…  

演技の臭さは置くとして

額に青筋 憂いの濃さ そこそこです

いびつの相貌 嘆きの深さ まあまあでしょう

瞳の奥のもぬけの殻 虚しさが詰まる いいとしましょう

形振り構わぬ自己申告 ふらりふらり  なかなかのものでしょう

途端に腰も抜け べったり尻餅付く そこまではいただけません

とかくオーバーになりがちなのは致し方ないでしょう

精査の結果 死亡宣告と致しましょう

これからは生者と違って一切プレッシャーなし

自由気ままに死者として人生を全うしなさい

ゆめゆめバーチャルリアリティなどと思ってはなりません

ガチンコです

(によいは)

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2008.03.28 19:40

   寂しい風景に二十歳

·

寂しい風景に彩色してくれた

貴女と言う二十歳

殴り書きのデッサンに彩り添えてくれた

三人称の二十歳

しかとは掴めなかったオーロラ

それは二十歳

·

殺伐とした時空に

得も言われぬ妙なる調べを奏でてくれた

貴女と言う三十路

雨上がりの空に映えた虹

ファンタスティックな三十路

·

とりとめもない日々に

ときめきのドラマを演出してくれた

貴女と言う四十歳

陰鬱なゲノムな日々のミラクルだった

そのアブストラクトな五十歳

今も侘びしい眺めに艶を放つミラージュ

再び巡り来る二十歳・・・

(なくよよ)

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2008.03.27 12:26

   一パーセントのテ゜リカシー

·

やや

ほんの一パーセントのデリカシー

オイラのは何時だってそうだ

出会い頭だ アイツに会うんだ

くすんだ色した 陰気な目つきの

ニタリ笑うの 手招きするんだ

「呼んだかい?」だと

相変わらずだ 空っ惚けたヤツだ

騙されるもんか ついその気になったりするんだ

·

れれれ

オイラと猿とのごく僅かばかりの違い

その一パーセントのセンチメンタル

それがアイツとばったりだ

何時もそうだ 鉢合わせだ

馴れ馴れしくさ 近寄ってだ

ポンポンポン 肩叩くんだ

「相身互い」だなんて

手練手管にたけたヤツだ

その手に乗るかい 情に絆されるもんか

·

むむむむ

たかが一パーセント

されどオイラのカタルシスっての

それで毎度だ アイツと睨めっこた

ここが先途だ 踏ん張るんだ

突っ張るんだ 四股踏むんだ

アイツだってその内怯む ヒョイと正体曝す

「我が輩はゴット!」とは白々しい

嘘だ 化けの皮を剥がせ

そのツラはデーモンだぞ 腰つきゃサターンだぞ

裏声ウイッチ 足取りゴーストだ

(にいよご)

 

 

 

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2008.03.21 14:07

   墨絵

寂しいねえ

水彩画を描こうとしても墨絵になる

油絵で色彩豊かに仕上げようとしても墨絵になる

希望を形にしても墨絵になる

夢を塗りたくろうとしても墨絵になる

ボクの絵筆はどう描いても墨絵になる

完成する前に墨絵になる・・・

何故なんだ

どの眺めもリメーク

どの歌もリバイバル

どの想いもカバーアルバムだからか!

(ににろく)

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2008.03.21 13:27

   片道キップ

・・・・・

無明の揺りかごと

引き替えだった

ジョン・ドウが小躍りして

買ったのは

幾らだったか

この世にタダのモノなんかあるものか

たった一枚の片道キップだぜ

笑っちゃう

・・・・・・

乗ったが最後さ

もう引き返せない

走り始めたって

行先も明かさぬミステリー・トレーンてやつ

それもローカル列車の普通席ときた

そんなもん 堅くて窮屈な木の椅子だ

そうしたもん 夜昼なく走りっぱなし

泣けてきちゃう

せめてもの慰みは

のんびり巡る地球上の風景さ

たった一度きりしか見られない眺め

そのセンテナリアンまでのホスピタリティってやつ

これだけは文句なし

退屈してる暇はなかろうよ

揺りかごなんか比じゃない

飛びっ切りの代物だぜ

その内に分かるだろうよ

(にいいな)

 

 

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